何を増やしたかより、何を減らしたか
年末になると、「今年、何を手に入れたか」を振り返りたくなります。でも自分にとって、今年いちばん大きかったのは、何を増やしたかではなく、何を減らしたかでした。
今年のはじめ、漠然とした疲れがずっとありました。お金の余裕もない。仕事は惰性。家に帰るとものが多くて落ち着かない。「俺、なんのために働いてるんだろう?」——そんな小さな疑問が、少しずつ心を蝕んでいきました。
最初に減らしたのは「モノ」だった
最初に減らしたのは、意識高い習慣でも、特別なノウハウでもありません。ただ、物でした。
釣りが趣味で、アジング、エギング、サーフと、気づけばロッドも道具も増えていました。今年、思い切って「釣具は車に入る分だけ」と決めました。ロッドはすべてパックロッドに統一し、用途ごとに厳選する。結果、不思議と迷わなくなりました。今日はどれを持っていくか、どれが正解か——そういう小さな悩みが消えたんです。
次に減らしたのは「ちゃんとやらなきゃ」という考え
朝4時起きを始めて、ジムに通い始めました。でも、仕事で遅くなった日は無理をしない。行けない自分を責めない。完璧を目指すのをやめました。それだけで、習慣は続くようになったんです。
靴も減らしました。あれこれ試すのをやめて、ビボベアフットを履き始めた。最初は違和感だらけでしたが、「ちゃんと歩く」ことを久しぶりに考えるようになりました。足元がシンプルになると、不思議と気持ちも静かになります。
物が減ると、悩みも減った
物が減ると、悩みも減りました。選択肢が減ると、頭の中がうるさくならない。家で猫2匹の様子をぼんやり眺めている時間が増えて、「今、悪くないな」と思える瞬間が増えました。
何かを足して人生が劇的に変わったわけではありません。でも、余計なものを減らしたら、ちゃんと前を向けるようになりました。今年、減らして一番よかったのは、物そのものよりも、「余計に抱え込む癖」だったのかもしれません。
来年は、これ以上増やさない
来年は、これ以上増やしません。派手な目標も立てない。ただ、減らして、整えて、自分のペースで続けていく。それだけです。
同じように立ち止まっている人の、何かの参考になれば嬉しいです。

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